Officine Galileo Rectar 5cm f2.8
 

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo


レンズ構成 3群4枚(テッサー型)
最短撮影距離 75cm
発売 1951-52年

Lens composition  3groups 4lenses(tessar type)
Shortest distance 75cm

Start sales  19351-52

Lens Impression

イタリアの高級一眼レフカメラRectaflexレクタフレックスは会社のイタリア国内での活動期間がわずか8年(1947年から1955年まで)と極めて短いにも関わらず、把握しきれないほど多くのレンズメーカーから専用レンズが供給されました。思いつく社名だけでも、
  (伊)Officune Galileo, Filotecnica Salmoiraghi Milano,
  (仏)Angenieux, SOM Berthiot, Kinoptik,
  (独)Carl Zeiss, Voigtlander, Schneider, Rodenstock, Schacht, Steinheil, Kilfitt,
など数え切れず、登場しない企業名を挙げるほうがはるかに容易なくらいです。そう、登場しない主なメーカーはライツと英国、日本の企業くらい。なぜこれだけ多数のレンズメーカーからの供給を受けたのか?言い換えると、それほど数が売れるわけでもないのになぜ各社は専用マウント対応までして小数生産したのか?とても不思議です。

母国イタリアからは2社がレンズ供給を行っていますが、今回のRectarはOfficine Galileoガリレオ社が製造したf2.8の中堅レンズです。構成はシンプルなテッサー構成。フランスAngenieuxs社のZ2=50mmf2.9に対抗して作られたともいわれています。製造期間はわずか2年で製造数はかなり少ないと想定されますが、私自身もこのレンズ以外ではまだお目にかかったことはありません。

描写はテッサー構成らしく、切れ味が良く、すっきりしていますが、レンズ製造からの経年経過による画像の揺らぎも楽しめるレンズです。

 Photos with Rectar 5cm f2.8
 
2019
Ochanomizu
(お茶の水)
休日の朝のお茶の水駅付近を撮影しました。作例を見ていただくとわかるように、非常に切れ味の良い描写です。滲みレンズファンの自分としては、端正すぎてやや物足りない乱れ方のレンズと言ってしまうのは、メーカーに失礼ですね。
 
 
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